ごあいさつ


 コンセプト(2007年2月)


  とにかく不思議な作品をつくりたいと思っています。子供の頃、ブリューゲルやエッシャーの画集を見たときの感動が、私とアートの関わりの出発点で、その後もシュルレアリスムなどに出会い、私にとっての「美しいもの」は「不思議で不気味なもの」になっていきました。

 
 そして不思議な絵を描くためにGEISAIに参加してまもない頃は、人体模型などのあざといイメージを描いていたのですが、(何かが違う)という違和感から試行錯誤を重ねコラージュに辿りつきました。

 そのとき行っていた「作業」は自分の頭のなかにあるシュルレアリスム絵画の表面的なイメージを具現化するために、人体模型の写真などの資料を組み合わせ、その資料をただ引き写すというものでした。まず、写真をそのまま引き写すだけの行為は必要ないので、止めることにしました。そして人体模型や古い人形などといった、いかにもそれっぽいイメージを使うことも止めました。すでに「自分の頭のなかにある、シュルレアリスム絵画の表面的なイメージ」に基づいて写真を構成したところで、そこには何の驚きもないからです。驚きこそが、感動の源なのだと思います。


 ごくありふれたイメージを組み合わせることによって、自分が構成したにも関わらず自分の意図を飛び越えてしまっているようなイメージをつくることを目標としています。それがエッシャーやシュルレアリストの言う「発見された」イメージなのだと思います。

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 (参考)

2005年1月


 このたびは,土屋 現(つちや げん)のアート馬鹿一代をごらんいただきありがとうございます。美しい色の対比やシルエットを持った、エロチックで不思議なイメージ、あるいは過剰でドラマティックなイメージを目指し、レリーフ作品をつくっています。そしてなによりも、自分の意図や作為などを飛び越えた、つくった自分自身が驚くようなイメージ、つくられたイメージではなく、突然どこか違う次元から現れ出てきたようなイメージになることを期待しています。

 そして本を読んで気になったフレ−ズなどを分類しストックしていくことによって、イメージの源泉を豊かにしていきたいと思っています。

 このホームページを立ち上げた2004年11月当初は、いわゆるコンセプチュアルアート的な「アートを定義するアート」に興味があり、そうした作品をつくろうとしたのですが、なぜかシュールレアリスティックな作品ばかり出来てしまいました。そして、昔からシュールレアリスティックな世界が好きだったので、やはり自分にはこの方向性が性にあっているのかもしれない、と思っています。
 
 これからもよろしくお願いいたします。                            土屋



2004年11月


 このたびはアマチュアアーティスト土屋 現(つちや げん)のホームページをごらんいただき、ありがとうございます。はやくプロのアーティストになれるよう精進しますので、ご意見ご感想などをお待ちしております。

 では、自分にとってアマチュアではない、プロのアーティストとは何なのか、まずはそれを明らかにしなければなりません。プロのアーティストとは、確固としたコンセプトを持ち、それを作品の制作と発表によって、世に問うていく人だと思います。

ナフタリンの蝶

 具体例として、宮永愛子さんという作家の、防虫剤の素材でもあるナフタリンでつくられた蝶のオブジェ(2004年5/29〜6/20、現代美術製作所「PilotPiant−CASに集まるアーティストたち」)について考えてみたいと思います。ナフタリンは、徐々に蒸発してついにはなくなっていく物質なので、蝶のオブジェもまた時とともに蒸発し最後にはなくなってしまいます。この作品は、こうした特殊なオブジェでなくとも、すべてのかたちあるものはいつかは壊れ、風化して消滅していくものであるという一種の無常観を、みるものに強く訴えかけます。

 またこのオブジェには、それぞれ(おそらく制作された日の)日付の入ったタグがつけられていて、当然日付の古いものほどそのかたちは失われ、なかには完全に蒸発しきってしまったものもあります。だからこのオブジェは、失われていく記憶といったものを視覚化したものでもあるといえます。そしてそれをみるものは、われわれの体験や記憶をもひっくるめた、すべてのものは、いつかは消えてしまうものだからこそ、かけがえのない、いとおしいものであるのだ、という思いにいたるのです。

コンセプトへの道

 こうした強固なコンセプトを持った作品は、みるものに強烈な衝撃や深い感動を与えるのです。そして自分も、こうした作品をつくれる作家になりたいと思っております。では、こうしたコンセプトに辿り着くためにはどうすればよいのでしょうか。自分はダリ、マグリット、寺山修司などの作家が好きなのですが、なぜそういった作家が好きなのか、それら作家の作品の何が自分を捕らえているのか、といったことを突き詰めていくことがコンセプトへの道につながっていくのではないか、と思っています。

 それと同時に「自分にとってアートとは何なのか?」考えていくこと、そのための手がかりとして「過去、それぞれの時代において、アートはどのように定義されてきたのか」を知ること、すなわち美術史をひもとくことが必要なのだと思います。

制作と発表

 そしてプロ、アマ関係なくアーティストを名乗る以上、コンセプトの模索もまた、制作と発表によって行わなくてはなりません。だからコンセプトがなくても、何がなんだかわからなくても、めげることなく愚直に制作と発表をしていかなければならないのです。そしてこのホームページも、そうした発表の場であると考えています。

なんだか堅苦しい話になってしまいましたが、アート一辺倒ではなく、自分の好きな映画、漫画などの話しもおりまぜて楽しくやっていきたいと思いますのでよろしくお願いします。


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